始めに
お久しぶりです、るんるんです。
今回は、「プロジェクトに愛着が湧かない時にどうやって開発に取り組むか?」をテーマに、私の実体験を元に考察します。
実体験紹介
憧れの新規開発だったはずが…
私が担当したのは、入社前から存在していたプロトタイプ付きの新規プロジェクトでした。当初は「新規開発に関われるなんて!」と胸を高鳴らせていましたが、次第にその熱意は冷めていきました。
原因は明確で、愛着が湧かなかったからです。
プロジェクトの構想はすでに固まっており、そこに私のアイデアや工夫が介入する余地はほぼありませんでした。「ものづくりをしている」というより、完成された設計図をなぞる作業のように感じられたのです。
さらに、完成までの道のりが長すぎて、「これが完成したら愛着が湧くのかも」という希望すらもかき消されていきました。
(実はここら辺についてもっと深く書いた記事 があるので、そちらもぜひ...)
どのように取り組んだのか?
正直、厳しい状況でした。以下が当時の状況です。
- 指示通りにAPIを開発し、レビューを受けるだけの単純作業。
- 新しい技術を触れる機会はあったものの、時間との戦いで技術を「楽しむ」余裕がない。
- 「やらされている感」がずっとつきまとっていました。
とはいえ、少しでもポジティブに取り組もうといくつかの工夫を試しました。
工夫1: 「新規開発だ!」と言い聞かせる
「自分は憧れの新規開発をしているんだ!」と自分に言い聞かせてみました。しかし、これにはあまり効果がありませんでした。 “新規開発”というだけでは、愛着を補えないことを痛感しました。
工夫2: 技術習得の場として捉える
「このプロジェクトを、スキルアップの機会としよう」と考えました。実際に、新しい技術に触れることで得られるものも多く、一定のモチベーションを保つことができました。 ただし、それでも「作業感」が拭えず、どこか虚しさが残りました。
愛着なし開発手法を考える
愛着が薄い状態でも乗り越えるための手法を考えました。
自分を変えてみる
捉え方を変える
「完成したら多くの人に使われる」「自分のコードが社会に影響を与える」といった視点で考えると、少しはモチベーションが変わります。また、短期的な成果や達成感を意識するのも効果的です。
例:
- 「1週間で何件レビューを通せるか」
- 「特定の機能を美しく実装する」
取り組み方を変える
具体的な目標を設定して挑戦するのも一つの手です。例えば、「この技術でベストプラクティスを実践する」や「学んだ知識をブログにまとめる」など、自分の学びを見える化することで、作業感を軽減できます。
プロジェクトを変えてみる
自分の色を主張する
プロジェクトに対して意見を提案してみるのは重要です。細かい部分でも、自分の提案が採用されると、プロジェクトに対する愛着が生まれることがあります。
全体を俯瞰して「リフレーミング」する
仮に大胆な変更が難しくても、プロジェクトの一部を切り出して、個人の技術的挑戦や改善テーマにすることで、自分の「やる意味」を生み出すことが可能です。
その他の手法
周囲とのコミュニケーションを増やす
同僚やチームメンバーと意見交換を積極的に行い、プロジェクトの背景や目的を再確認する。新しい視点を得ることで、やりがいや愛着が生まれることがあります。
自分ルールを作る
「この機能を最適化してみる」や「特定の技術を試してみる」など、自分だけの小さな目標を設定することでプロジェクトが楽しくなります。
終わりに
如何だったでしょうか。
私はエンジニアになる前に モノづくりが好き だと思っていました。しかし、今回の経験を通して 作りたいものを作るのが好き であると分かりました。